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高いところはどうも・・・

ぼくの仕事場(事務所)は、スカイツリーから直線距離で2キロほどのところにあります。
なのに、開業以来、まだ展望台に昇ったことがありません。
理由はいろいろあるけれど、要するに「高いところ」があまり好きではないからです。
というか、はっきり言って苦手です。

子どもの頃は平気でした。
遊園地に行けば観覧車が楽しみだったし、山に行けばロープーウェイが大好きでした。
親に「高い高い」をされ、きゃっきゃとはしゃいだこともあったはずです。

でも10年ほど前、東京タワーの展望台に立ったときのこと。
突然手足がしびれ、呼吸が苦しくなりました。
「ここは本来いるべき場所ではない」という思いに捉えられました。
以来、「展望」と名の付くところには近づかないようにしています。

それにしても、なんで「ある日いきなり」だったんだろう。
大人になってから「花粉アレルギー」を発症する人がいます。
それと似た生体メカニズムなのかもしれません。

もっとも、とくに「高所恐怖症」というほど大げさなものではないみたい。
というのは、仕事先の会社が高層ビルにある場合、20階でも30階でも、抵抗なく訪問することができるからです。
打ち合わせの合間に窓の外を眺め、「それにしても素晴らしい展望ですね。こんな光景に囲まれていれば、仕事疲れも癒やされるのでは」ぐらいのことは平気で言ってしまったりもします。
自覚を持って「役割」を演じるとき、「高所恐怖」などにつけいる隙は与えません。
まあ、帰りにエレベーターを降りるときには、口の中も喉もからからに干上がっているんだけど。

先日、 『こわい部屋〜謎のギャラリー〜』というアンソロジーを読みました。



この中に、「死者のポケットの中には」という短編が収録されています。
ひょんなことからビルの窓の外、出張りの部分にひとり取り残されてしまう男のお話です。
高さは11階。出張りには靴の長さと同じぐらいの幅しかありません。
夜の夜中のこと、誰かが助けに来てくれる当てもなし。
身動きもならず、ちょっとでも下を見れば、そのまま闇に吸い込まれてしまいそう。

かなりこわそうなお話でしょう?
この男がけっきょくどうなるのか。
ふたたび窓の中、暖かい室内に戻ることができるのか。
それとも人知れず奈落の底へと落ちていくのか。
結末はあえて書きませんけど……
ともかく、読み終わったとき、口の中も喉もからからに干上がってしまいました^^

この主人公が味わった怖さに比べたら、スカイツリーの展望台など恐れるに足らず、ですよね。
いつまでも避けて通らず、こんどチャレンジしてみます。
展望台で「大事な顧客との打ち合わせが待っている」と自分に暗示をかけるという手だってあるし。
雲の上から見下ろして、地平線まで見晴るかし、生活疲れも仕事の憂さも、いっとき忘れてみたいです。


それでは。





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「たとえ死んでも帰ってくる」(映画『永遠の0』のこと)

戦時中、勤労動員で働いていたことのある女性からお話を伺ったことがあります。
当時まだ女学生だったその方が働いていたのは、航空機を作る軍需工場。
作っていたのは、なんだか奇妙な形をした飛行機の部品です。
それがなんであれ、来る日も来る日も懸命になって作り続けていたそうです。

ところがあるとき、それが「特攻」専用兵器の部品であることを知ってしまいます。
お話から想像すると、たぶん、「桜花」という航空機だったのでは。
機首部に大型爆弾を搭載した、小型の航空特攻兵器です。
母機に吊るされた状態で出撃し、目標を目がけて発射される。
目的は、ただ敵に体当たりすることだけ。
着陸用の車輪さえもありません。

ひたすら作り続けていた部品が無慈悲極まる兵器だった。
それを知って、女性は泣いてしまったそうです。
涙が止まらなくなってしまった、と、当時のことを語ってくれました。

そもそもどんな兵器だって存在そのものが「無慈悲」なもの。
そう言ってしまうのは簡単です。
だけど、「簡単」にそう言ってしまった瞬間、見失ってしまうものがあります。
「特攻専用機」というものだけが持つ非情さや、その製作に携わることになってしまった人たちの慚愧の念。
そういったものを理解することができなくなってしまいます。

たぶん、完成した「桜花」に乗り込んで出撃しそのまま帰らない若いパイロットの姿が、彼女には一瞬、見えてしまったんでしょうね。
そしていまも思い出すたびに、心に見え続けているのではないでしょうか。
もう戻ってはこないその若者の姿が。

公開中の映画『永遠の0』を観ました。

高度な撮影技術によって、当時の航空機や艦船がスクリーンに映し出されます。
細部にまでこだわったリアルな映像が、戦地や戦場を再現します。
リアルであるだけに、特攻の場面もまた、これまでに観たどの映画よりも悲痛なものに思えました。
艦砲射撃により火だるまになった零戦が空中で四散し、あるいは黒煙をあげて真っ逆さまに海中に激突していきます。

「映画に過ぎない」「CGによる作り物の画面だ」「パイロットはただ俳優が演技しているだけ」。

いくらそう思おうとしても、観ていて言いようのない気持ちに襲われてしまいました。
言葉に「言霊」が宿るように、映像にも「映霊」とでも呼ぶしかないものがあり、ときにそれが作り手の思惑を超えたところでその映像に宿ってしまう。
ふとそんな気もしてしまったのでした。

この映画の原作では、太平洋戦争がたどった経過が、さまざまな証言者たちによって語られます。
この戦争で「何があったのか」について、とてもわかりやすく書かれています。
とっつきやすくて読みやすい小説なので、「まずとりあえず太平洋戦争のあらましを知る」ためには格好の作品だと思います。
ベストセラーになっているというのもうなづけます。

映画では、その「説明的」な部分はかなり省略されていました。
「海軍一の臆病者」と言われながら「妻の元に生きて帰る」と言い続けていた主人公。
その彼がなぜ自ら「特攻」を志願したのか。
中心となるテーマをきちんと浮き上がらせていて、よく練り上げられた脚本でした。

主人公は、妻に誓います。

「必ず生きて帰る。腕をなくしても足をなくしても帰る。たとえ死んでも帰ってくる」

この言葉の意味はラストで明らかにされます。

以前、信州上田の「無言館」に行ったときのことを思い出してしまいました(無言館)。
行ったまま帰ることのできなかった若い兵士たち。
彼らの残した絵画が展示された美術館です。

戻ってこない夫や家族、恋人を待ち続けるたくさんの人たちは、また、心ならずも特攻専用機の製作を手伝わされてしまったあの女性は、この映画のラストシーンをどんな思いでご覧になるのだろう。
観終わったあと、とりとめのない考えばかり、浮かんでは消えていきました。


それでは。



初詣での「初注意」

三が日も終わった日曜日、亀戸天神にお参りしてきました。
朝の10時、まだ人影はそれほど多くありません。
それでも、警備員さんが太鼓橋の近くでしっかりと目を光らせていました。
なにしろ狭くて急勾配なので、渡るのにあぶない橋なんです。
上ろうとしたら、「足下に気をつけて!」と大声で注意されました。
ぼんやりした人間であることを眼光鋭く見抜かれてしまったんですね。

今年もさまざまな人から注意をされると思います。
忠告を受けることも、叱られたりすることも、日々積み重ねてゆくでしょう。
でも、なにごとであれ、「はじめて」というのはおめでたいもの。
思わぬ場所で思わぬ人から、平成26年、年が改まっての「初注意」を賜ることとなったのでした。

気温が低かったせいか、境内の池にはおなじみの亀たちの顔が見えません。
甲羅もしっぽも見えません。
どこか風の当たらない場所で、身を寄せ合って暖をとっていたんでしょう。

亀は見ることができなかったけど、猿がいました。

亀戸天神

こんな寒空の下、朝から不満もこぼさず働いている。
猿なのにえらいなあと思います。
今年一年、骨惜しみなどしないでがんばらないといけない。
このお猿さんに、今年最初の「初忠告」をされてしまった気分です。

亀戸天神は、学業の神様で知られています。
したがって、専門外となるお祈りや願い事は謹んで控える。
そういう「たしなみ」は大事に持っていたいものです。

ということで、ぼくも、「無病息災」と「家内安全」だけ、手を合わせてお祈りしました。
漢字8文字に凝縮したお祈りなので、きっと大目に見ていただけると思います。
あ、実を言うと「商売繁盛」の4文字も心の片隅をよぎりました。
でもまあ、これは「できれば」でかまいません。
「たしなみ」は大事にしないといけないですから。


なにはともあれ、今年もおだやかでよい年になるといいですね。


それでは。


プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

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