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以心伝心が理想です。

差し歯(右前歯)の治療が佳境にさしかかってきました。
治療の手順は、おおむね次の流れとなります。

①仮前歯をはずす
②根っこを治療する
③仮前歯を装着する

このプロセスは毎回、厳守されます。
はずしては装着する、その繰り返し。
年度末に道路を掘っては埋める水道管工事みたいです。

この手順は、「象を冷蔵庫に容れるために最低限必要な3つの条件」の話を思い出させます。
どういうものかと言うと・・・

①冷蔵庫の扉を開ける
②象を容れる
③冷蔵庫の扉を閉める

手順、手続というはこういうものですよね。
ひとつひとつのプロセスを積み上げ、順序を違えない「積み重ね」こそが大切なのだ、ということが実感されます。

さて治療中、歯医者さんから問いかけられることがあります。

「大丈夫ですか?痛くないですか?」

「痛い」場合には左手で合図する、ということを以前、教わりました。
「激しく痛い」場合には、たぶん、右手も添えて激しく合図すればよいのでしょう。

でも、そうではない場合、どのように返事をしたらいいのか。
口は極限まで開ききっています。
口中では得体の知れない器具が唸りを上げ、そのうえ脇からはバキューム(吸引器具)が差し込まれている。
この状態で礼儀にかなった返事をすることはけっこう難しいものですね。

そこで、失礼とは思いつつ、喉だけで「んー」と返事をすることになります。
「痛いかと言われればいささか痛いような気もするけど、弱音を吐くほどではありません。大丈夫ですから、どうか気兼ねなくこのまま治療をつづけてください」と答えるべきところをつづめた「んー」です。

不思議なことにこの「んー」だけで歯医者さんにはすべてが通じます。
以心伝心とでもいうのか、思いのすべてが一瞬で理解されます。
歯を削る治療器具は、このとき、意思を伝えるタッチセンサーのように機能しているに違いありません。

歯の治療中という状況の中で行われる、この完璧なコミュニケーション。
人と人とは、このようにして理解し合えるのだ、という「原点」を見る思いがします。
多くの言葉を費やしたあげくに「行き違う」ことの、いかに愚かであることか。

とりあえずは家庭でも、この伝達手法が応用できるようになったらいいなと思います。
たとえば夜、疲れ切って帰ったとき。

「きょうは昼食が遅かったから、ご飯は少なめでいいです。大根の煮付けも一切れでじゅうぶん。そのかわり、お芋の煮っ転がしはひとつ余分に盛りつけてくれることを希望します。」

この内容を「んー」の呻きだけで伝えることができたら・・・
コミュニケーションの崩壊をもたらすだけのような気がするから、やめておいたほうがよさそうですね。
現実が理想に追いつく。
その機はまだまだ熟していないみたいです。

それでは。


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No title

こんばんは!
だんだんと、立派な差し歯が出来つつありますね。
今度はおじいさんになるまでお付き合いする差し歯でしょうね。

痛い時には左手で合図っていうのは全国共通なのでしょうか?
右手あげたらどうなるのかな?ホントに痛い時には、きっと顔が
そんな顔になって以心伝心で先生に伝わるでしょうね。

「きょうは昼食が遅かったから、ご飯は少なめでいいです。大根の煮付けも
一切れでじゅうぶん。そのかわり、お芋の煮っ転がしはひとつ余分に盛りつ
けてくれることを希望します。」

なんだか寅さんのセリフみたいですね~!この盛りだくさんの内容を「んー」
の呻きだけで伝えるには? ちょっと欲張り?

まずは「ご飯は少なめ」んー↘ 「大根の煮つけ一切れ」んー↗
などと一つずつご夫婦で練習すると、声がかれた時に役立ちそうですね。

Re: No title

こんにちは!

治療、次回で終わりです。
思わぬアクシデントだったけど、やっとここまで来られたなあ、と感慨無量です。
・・・といっても、ぼくは診療台に座って口を大きく開けていただけなんだけど^^

「痛いときの左手合図」というのは、ぼくの周辺ではよく聞きます。
「左手合図」が「ぜんぜんオッケー」を意味する地域もあるんでしょうか。
そうだとすると、うかつに引っ越したとき、思わぬ失敗しそうな気がします。


「あうんの呼吸」というものが世の中にはあるようですね。
「んー」と唸るだけで以心伝心できたら、「あうんの呼吸」のうえを行くのではと思います。
そのためには、なるほど、「抑揚をつける」工夫は欠かせないかも。
あとは、「間合い」とか「強弱」とか・・・
以心伝心への道は遠く険しいですe-454
プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

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