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空蝉がメタセコイアと夢を見る

『私の植物散歩』(ちくま学芸文庫)という本があります。
植物分類学を専門とする著者による、樹木や草花をめぐるエッセーです。
この中に、「メタセコイア」についての記述があります。

当初、「化石」として発見されたために絶滅した種とされていたメタセコイア。
1945年に中国四川省で現存することが確認されました。
そのため、「生きている化石」とも呼ばれています。
和名の「アケボノスギ」は、この本の著者(木村陽二郎)による命名なのだとのこと。
悠久の時を経て太古の眠りからいま目覚めました、というニュアンスが感じられるネーミングですね。

このメタセコイアを、東京国立博物館(上野)の前庭で見かけました。(↓)

メタセコイア


セミの抜け殻がしがみついています。
見上げると、手の届かない高さの枝先にまで登ってしがみついているものもいます。
夏が終わり秋が過ぎ、もう今日からは師走だというのに、まだ離れません。
どの抜け殻も、しっかりと葉に爪を立てて、なにがあっても引きはがされまいとしています。

セミの一生は、地中7年、羽化して7日、などとも言われます。
メタセコイアが根を張る大地に抱かれ、何年もの間、育まれてきた小さな命。
抜け殻から出ていった体のほうは、みんなまた土に還ってしまいました。
残されたこの空蝉は、いま何を思っているのでしょうか。
太古から連綿と続く「時間」の先端にしがみつき、はかなく終わった「うつし世」に名残りをとどめているのか。
……そう決めつけてしまうのは、なんだか寂しすぎますね。

抜け殻は、ただ居心地の良さにまどろんでいるだけなのかもしれません。
揺りかごのような葉の上で、メタセコイアに流れる生命力に同化し、そのエネルギーを吸い取り、いつかまた再生する夢を見ている。
だんだん、そんなふうにも思えてきます。
そうに違いないような気がしてきます。

夢の中ではきっと、メタセコイアが繁茂していた100万年前の、鳥やトンボや魚たちと一緒に戯れているんでしょう。
ときには「100万年後」を夢に見る、ということだってありそうですね。
それがどんな世界なのかはちょっと想像できないけど。
すくなくとも、「悪夢にうなされる」ような世界でなければいいなと思います。

それでは。




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No title

こんにちは。

ちょうど私の通勤途中にメタセコイヤの木があります。
なんでわかったかと言いますと…
ネームプレートがあったからです!

いやはや、私の通勤路は職場である小学校の通学路(遊歩道)なのでいろんな樹木にネームプレートが下がっているんです。
それで私もいくつかの木の名前を覚えたのです。

メタセコイヤがそんなに古くからある貴重なものだとは知らず、私はもっぱら「フルタのセコイヤチョコレート」を思い出していました。(^_^;)

去年、そのメタセコイヤの木に蝉の抜け殻ではなく、ドッジボール大の蜂の巣の抜け殻(?)がぶら下がっていました。
もちろん撤去しましたよ。(*^^)v

Re: No title

こんにちは!

ぼくが見たメタセコイアにもプレートが付いていました。
樹の場合、名札があるととても助かります^^

蜩さんの通勤途中に見かける樹だったんですね。
巨大な蜂の巣があったということは……
蜂たちもその樹から元気(太古のパワー)をもらっていたのかもしれません。

メタセコイアは、挿し木で簡単に増えるのだそうです。
東京の杉並区では「区の木」としてアケボノスギを選んでいる、などということも、上記した本には記されています。
この本によると、北米の山に生える世界最長の大木が「セコイア」という樹なのだとか。
「メタ」というのは「後」ということで、メタセコイアというのは「セコイアの後」という意味で名づけられた、といういわれも書かれています。

まあ、そういう「ウンチク」はともかくとして、「フルタのセコイヤチョコレート」が気になります。
スケール感のあるネーミングですねー。
でもそういう商品があること、知りませんでした。
この辺では置いていないのかな。
こんどお店で探してみますね(^_^)

No title

度々すみません。

“フルタのセコイヤチョコレート”ですが、私の子どもの頃にはすでにあった商品です。
ウエハースにチョコのコーティングがしてあるのですが、それが木を縦に半分にした形をしていて、表面が木の樹皮模様になっているのです。子どもが買える駄菓子ですね。
今もバージョンアップして販売されているのにビックリでした。

よかったらHPを見て下さい。
http://www.furuta.co.jp/product.html

フルタ製菓は大阪に本社があるようですね。
だから子どもの頃から馴染みがあったのだと思います。

Re: No title

こんばんは。

“フルタのセコイヤチョコレート”、情報ありがとうございます!
HPで見たら、お菓子一筋に、ずいぶんがんばっている企業なんですねー。
YouTubeで、TVコマーシャルも見ることができました。
見たことのないCMだったので、関東では流されていないのかもしれません。
関西出身の身近な人間に聞いたら、「フルタのセコイヤチョコレート」、ちゃんと知っていました。

子供のころから馴染みのあるお菓子って、いいですよね。
ぼくの場合はなんだろう。
すぐには思いつかないけど・・・
たとえば「サクマドロップ」とか。
なんだか映画「火垂るの墓」のラストシーンを思い出しそう^^

プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

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