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「図書カード」というメッセージ

ときどき利用している図書館があります。
ある日、予約した本を受け取りに行ってみると・・・・
なにやらものものしい装置が入り口に設置されていました。
本を不正に持ち出せないようにするシステムです。
こういうシステムを必要とする「状況」が実際にあるんでしょうね。
「人心の荒廃」というような言葉が頭をよぎります。

このシステムが実際に作動する瞬間に居合わせる。
そういう現場を目撃した経験はまだありません。
もし作動すると、どんな騒ぎになるんでしょう。
けたたましい警報とともにいっせいに点滅する赤ランプに取り囲まれ、「悔い改めよ、悔い改めよ」という合成音が館内にとどろき渡る・・・

これはこわいです。
極彩色の悪い夢の中に放り込まれたみたいで。
すべて人間には「最後の審判」が待ち受けているとすれば、そのときやっぱりこういうゲートを通り抜けることになるのでしょうか。
やましいことなんてひとつもない、と胸を張って通りたいものだけど、まあ、長い人生、誰にだってありますよね、「悔い改めないといけない」ことのひとつやふたつ、みっつやよっつ・・・・
心静かにただ図書館を利用したいだけなのに、なんとも余計な物思いを誘うシステムが導入されてしまったものです。

図書館のシステムは、いつのまにかずいぶん進化してしまいました。
予約がネットでできてしまうというのは、すごく便利です。
検索をかければ、たいていの本はすぐに見つかります。
窓口での貸し出し手続きも、バーコードをピッピッと読み取ってそれでおしまい。
図書カードなるものも、とっくに「過去の遺物」になってしまったみたいです。

誰が読んだのか履歴の残る図書カード。
かつてはたしかにそういうアナログな方式で本が貸し出されていました。

映画『耳をすませば』では、ヒロインが本を借りると、先回りするかのように同じ名前が記されています。
いったい、どんな人なのか・・・甘やかな恋の「きっかけ」として、図書カードが使われていました。

中山美穂主演の映画『ラブレター』では、タイトルどおり、図書カードが時空を超えたラブレターの役割を担います。
ヒロインに残された最後のメッセージ、その本のタイトルが『失われた時を求めて』だったというのも印象的です。

どちらのケースにしても、今だったら、個人情報保護の観点から大問題になりそうですね。
図書館のシステムは日進月歩。
アナログなものは片隅に身を移し、いつのまにか消えてしまいます。
進化が止まることはないし、元に戻ることもないでしょう。

いずれ宅配サービスシステムが導入される日が訪れるかもしれません。
もしそれが可能となったら「便利さも極まれり」という気がします。
ゲートを通り抜けるたびに「悔い改めないといけない」かどうか自己点検する必要もなくなるし^^


それでは。

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No title

こんばんは。

図書館勤めをしていた者として、あのガードこそが救世主なのです。
年間、どれだけの本が行方不明になっていることか…(>_<)
私がいた市では、全ての本に磁気チップを付けるのは手間とお金がかかるからと、貴重な本と雑誌の新刊だけに入れてあります。
私がいた時でも何度かガードがキンコン♪と鳴るのを聞いたことがありますが、職員が急いで追いかけても既に人影はなし。まさに風のごとくです。
たまに違う磁気カードに反応して叱られることもありますがね。

一度、大量に持ち去られて、新聞に載るほどの事件になりました。
なにせ、2,3冊で家が買えるくらいの値打ちの本があったんですから。
(もちろんこれらは書庫入りです)

図書カード、懐かしいですね。
『耳をすませば』のような、素敵な出会いがあればいいのですが…
こっそり誰が借りているのか見たり、誰の名前も書かれて無いカードに一番乗りする楽しみもありました。

ウチの市では、介護や子育てで図書館に来られない人の為に、宅配サービスやっていますよ。
ただし、返却のみ有料ですけどね。

あるところでは、貸出返却を全て機械でやるところも出てきてます。
私はカウンターで利用者の方とお話するのが好きだったので、なんだか寂しい気もします。(T_T)

Re: No title

こんにちは!

あのゲート、やっぱり必要とするだけの事情があったんですねー。
なんとなくそうなんだろうとは思っていたけど・・・
そんなにすごい状況になっているとは知りませんでした。
蜩さんから「実際」の話を伺えて、とても参考になります!
「キンコン♪」と鳴り響く音は、けたたましさがなく、やさしい感じがします。
特に天地がひっくり返るような騒ぎにはなるわけではなかったんですね^^

それにしても、「2,3冊で家が買えるくらいの値打ちの本」って、すごいです。
そういう「稀覯本」を狙う悪質な不心得者にはきびしく対処してもよいような気もします。
たとえば、逃げようとすると天井から網がかぶさってくるとか、床がぱかっと開いて下に落とすとか・・・
大勢の利用者のために蔵書を守るって、本当に大変そうですよね。

「宅配サービス」も、限定的に取り入れられているということも知りませんでした。
「こうなれば便利」と思うことがどんどん具体化していく。
それはやっぱりすばらしいことだという気がします。

いっぽう、どんなに便利さが進んでも、窓口での「温もり」のある対応に勝ることはないのかもしれません。
ぼくも一度、題名も作者もわからない本を、探してもらったことがあります。
うろおぼえのタイトル名と大体の内容だけで探すって、けっこう無理がありますよね。
それでもずいぶんとお手間を取らせて、やっと見つかりました。
そういうときのうれしさ、忘れられないです^^
プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

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