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赤い屋根が燃えるとき(映画『小さいおうち』のこと)

公開中の映画『小さいおうち』を観ました。
山田洋次監督の最新作です。

赤い屋根の小さいおうち。
舞台となるのは、食べることにはまったく困らない、恵まれた家庭です。
富豪とか大金持ちとはいえないまでも、じゅうぶんに豊かな家庭です。

高台に建てられた、こぢんまりした洋風の建物。
屋根には赤い瓦が葺かれています。
「赤い屋根」は、平和であたたかい、幸せの象徴のようです。

でも、そんな屋根の下に暮らす人たちにも、いろいろなトラブルは起こります。
悩むこともあるし、「ひみつ」だって隠し持ちます。

昭和10年から終戦まで、揺れ動く時代の波が、この赤い屋根の家を揺さぶります。
最初はひたひたと、次第に音をとどろかせて押し寄せる波、また波。
最後にその「波」は、頭上から火の玉(焼夷弾)の形となって襲いかかり、赤い瓦を突き抜けます。
住む人の「ひみつ」も「悲しみ」も、その一切合切は紅蓮の炎に包みこまれます。
そして火を噴く赤い屋根。
もはや「赤」は幸せを象徴する色ではありえません。
人の心から流れ出る血の色のようにも見えます。

原作の枠組みを借りて、原作のテーマからはすこし距離をとって、山田洋次監督ご自身がいまいちばん描きたいモチーフを、声高ではなく、淡々と丁寧に描かれていた、そんな感じがしました。
倍賞千恵子さんは、ずいぶんお年を召してしまわれたんですね。
でもまだまだとってもお綺麗でした^^


それでは。





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No title

こんばんは!

JIROさんも『小さいおうち』、観られたのですね♪
赤い瓦屋根がとても印象的でした。
なんて赤い屋根!と一瞬驚いたほどです。
JIROさんのブログを読んで、
日常の暮らしが戦争によって破壊されていく象徴が
赤い屋根だったのかな、なんて思っています。

映画でも本でも表面だけいつもぽや~んと観たり読んだり
している私と違って、JIROさんは深いところまで見ておられて、
いつも感心ばかりしています^^

山田洋次監督、80歳を越えられて、「今伝えておかねば」
という気持ちが作品に込められているのを感じますね。

Re: No title

こんにちは!

くまねこくんさんのブログを読んで気になっていたこの映画、、観ることができてよかったです♪
ぼくも普段はほんとにぼんやりで、映画を観ているときも「うとっ」としてしまうことが多いです。
うとうとしている間に見落としてしまったストーリーをリカバーしなければ。
そう思って映画が終わってから考え込んだりしています。

でもこの映画の場合は、最初から最後まで緊張して観ていました。
ちょっと疲れ気味での鑑賞だったから心配したけど、大丈夫でした。
それだけ、映画がしっかりと作られていたんだろうなあと思います。

山田洋次監督の映画って、それぞれに映画館で観たときの思い出がセットになっています。
いつ観たのか、ひとりで観たのか誰かと一緒だったのか、そのときどういう心境だったのか・・・・
手に取るように思い出せます。
まだまだたくさん、みずみずしい映画を作り続けてほしいなあと思います。

プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

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