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人間の弱さと「善」と「悪」

CSテレビで映画『そして父になる』を観ました。
昨年映画館でも観ているので、二度目の鑑賞です。
あらためて、とても丁寧に作られた映画であることに感心しきり。
是枝監督は、どの登場人物であっても、「善悪」で単純に二分したりはしません。
強いて言えば、出てくるのはみんな「弱い人間」と「もっと弱い人間」。
最初は「自分の弱さを認めようとしない」福山雅治が、ついにその「弱さ」を丸ごと受け入れるラストが印象的でした。

また、この映画でのリリー・フランキーの存在感もすばらしい。
市井に棲む、俗っぽくて愛すべき「父親」を好演しています。
彼は、同時期に公開されていた映画『凶悪』で、いくつもの殺人を操る、鬼のような不動産ブローカーを演じています。
平然と人を殺す指示を出すかと思えば、その傍らで子どもに見せる「父親」としての表情の柔らかさ。
二つの顔の間に横たわる極端な隔たりには、戦慄さえ覚えます。
このむずかしい人物を楽々と演じてみせるリリー・フランキー。
素顔を使い分けることが生業(なりわい)とはいえ、ほんとに油断ならない役者さんだなあと思いました。

映画『凶悪』で描かれるのは、この世の中に間違いなく存在する絶対的な「悪」です。
そんな「悪」をえぐり出し、追い詰めながら、一方ではこの映画、「善」や「正義」を自ら名乗る者のうさんくささも見据えます。

「善悪」は、もちろん二分することができるのだとしても、二分しようとしたその人間が「善」と「悪」とどちらに属することになるのかは、「二分しようとしたその人間」に予測はできないことなのかもしれません。
これが「肉まん」だったら、気楽にほいほい二分できるんですけどね。

それでは。
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プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

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