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理由がわかれば安心するけど

前回、「人が決断するには、主たる理由、従たる理由と隠れた理由があるのでは」と書きました。
「隠れた理由」というのがわかりにくいのは、当の本人にも意識されていないからでもあるんでしょう。

『わたしが出会った殺人者たち』という本を読みました(佐木隆三著:新潮文庫)。
人が殺人を犯してしまう、その「隠れた理由」を追い求め続けてきた著者の、「集大成的な回顧録」と銘打たれた作品です。



取り上げられているのは、昭和から平成にかけての、18の有名な事件です。「深川通り魔殺人事件」、「和歌山毒カレー事件」、「オウム真理教事件」をはじめ、比較的最近の「大阪池田小事件」や「下関駅通り魔殺人事件」に至るまで、既知の事件が大半です。でも、そもそもある事件について、なにをもって「既知」などというのでしょうか。いったいじぶんは、その事件のなにを知っていたというのか。読んでいて考えさせられてしまいました。

凶悪な事件が起こったとき、みんながまず知りたがるのはその動機です。「なぜ、そんなことを」、ということ。時を経ずしてマスコミがその疑問に答えを見つけ出してきます。報道によって「主たる理由」らしきものがわかったとたん、犯行によってかきたてられた不安は鎮静に向かいます。そして事件は「既知」のカテゴリーに分類整理されてしまう。

だけど、「それらしい理由」が見つからない、動機が見えにくい凶悪事件が絶えることはありません。「主たる理由」にいくら「従たる理由」を継ぎ足しても、どうしても腑に落ちないものが澱となって残るような犯罪。既存の尺度では測ることが叶わないような、異常な犯罪。

そういえば、テレビなどでコメンテーターが「心の闇」という言葉を使い始めたのは、平成に入ったころからだったのでは。
なにかと便利に使われるようになった言葉です。ただ、「心の闇」というカテゴリーを造って、そこに当てはめさえすれば「安心できる」、そういう使い方で使ってほしくはない言葉ですね。

それでは。

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プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

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