FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

梅雨明け前の虹を見る

週末の夕方6時半過ぎ、暮れかかった駅前の空に虹がかかっていました。

虹

虹はいつ見上げても風流なもの。
その風流な虹に後ろ髪をひかれながら向かったのは、風流とはまったく無縁のメンバーが待つ飲み会です。
どういう飲み会かといえば、暑気払いで集った、高校の同期会。
梅雨明け目前のこの日がその当日だったのでした。

それにしても、ひとりひとりどの顔を見回しても、人生に「梅雨時」などというものがあったとは思えません。
世間の荒波など「ものともしない」たくましさに満ちています。
見習わないといけないと思っても、時、既に遅し。
せっかく同じ船に乗り合わせて生きてきたというのに惜しいことをしたものです。

船といえば、角田光代の新作のタイトルが『笹の舟で海を渡る』 (毎日新聞社)でした。



戦争末期、集団疎開先で出会った佐織と風美子。
戦後の昭和史を貫いて生きる2人の女性の、ちょっとほろ苦い不思議な友情が描かれます。

「私は幸せかしら?不幸かしら?ああやっぱり、悪いことをしたら不幸になるのでも、いいことをしたから幸せになるのでもない。そのどちらもが、人生に影響など及ぼさず、ただ在るのだ。ただ在る、でも私たちはそれから逃れられない。」(406頁)

「昭和史の第四コーナーをともに駆け抜けた」ということでいえば、同期会の仲間たちも同じです。
彼らはまさに悪いことをしても不幸になるわけではないことを身をもって証明しています。
人は「慎ましく生きる」などと心がけなくても、じゅうぶんに幸せになれることを教えてくれます。

そんな彼らと、かつては同じ学舎でともに青雲の志を掲げたこともあったのかと思うと懐かしさでいっぱいになります。
仰ぎ見た虹はしだいにおぼろになってしまっても、それぞれの虹をそれぞれが追いかけ、両の手のひらにつかもうとして生きてきた記憶の航跡は消えません。

一昨日、関東甲信越の梅雨も明けたそうです。


それでは。


スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

カレンダー
09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。