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沈黙の秋

映画で描かれる「ヒーロー」は、一般的には言葉数が少ないタイプが多いみたいです。
『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスみたいに、始終ぼやいているヒーローなどは少数派ではないでしょうか。実際、体を動かして敵をなぎ倒すのに忙しいのだから、長いセリフをしゃべっている余裕はなさそうです。

セリフの少ないヒーローの典型に、スティーヴン・セガールがいます。
『沈黙の戦艦』、『沈黙の断崖』など、『沈黙』の二文字を冠したシリーズは15作品以上にのぼります。なぜ「沈黙」なのか。「戦艦」や「断崖」にセリフがないのは当然なので、これはやっぱり主役であるセガールのイメージを意識したタイトルなのだろうと思います。

どの映画でも圧倒的に強いセガール。なぜこんなに強いのかという疑問に答えて、映画の中で「かつて○○○で○○○だった」というような経歴であることが明かされたりします(○○○には、「海兵隊特殊部隊」、「米陸軍特殊部隊」、「CIA工作員」あるいは「格闘技全般に精通」、「対テロ部隊指揮官」、「唯一の生き残り」などの言葉を適宜挿入)。「過剰」ではあっても「葛藤」があまり(あるいはほとんど)ないストーリー展開がなんといっても魅力です。

『沈黙の要塞』 (1994年)という映画でも、セガールは天下無双の強さです。酒場でからんでくる大男だって子ども扱い。そのセガールがどれだけすごいのか、相手方の悪役から飛び出すのは、たとえばこんなセリフです。

 身ぐるみはいで北極にパンツ一枚で放り出しても、翌日にはメキシコからにっこり笑って現れる。奴はプロだ。

宅配便の宣伝文句のようでもあるけど、冷静に考えてみるとたしかにこれは「すごい男」だと言わざるを得ません。「メキシコから現れる」という点に若干の疑問はあります。北極だったら、経由するのはアラスカになるのでは。ただ、この映画の舞台がまさに「アラスカ」であることを考えると、「メキシコから現れる」ということに何か別の怖ろしい意味があるのでしょうか。よくわからないだけに不気味です。

こういうセリフを考える脚本の人はきっと楽しいだろうな、と思います。
ちなみにぼくも、バリエーションとして、こんなのを考えてみました。

 鎖でがんじがらめにしてマリアナ海溝に沈めても、木枯らし吹く日に空を見上げれば、パラソル広げて歌いながら舞い降りてくる。奴はプロだ。

ダメですね。引田天功とメリーポピンズを合体させただけみたいになってしまいました。どことなく牧歌的ではあっても、セガールの「すごみ」は、その片鱗も表現できていません。本職の脚本家には到底かなわないなと思います。その道のプロの前では、とりあえず沈黙していたほうがよさそうです。

それでは。

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プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

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