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人生の花道はどこに?(映画『教授のおかしな妄想殺人』)

ウディ・アレンの最新作、『教授のおかしな妄想殺人』を鑑賞。
軽妙、コミカルなミステリー、といった味わいの映画です。
映画のバックには軽快なジャズが流れつづけます。
スクリーンと音楽に身を委ねていると、いつのまにかはじまるエンディングロール。
2時間を超える映画が多い中、90分の上映時間にはほっとします。

主人公は「人生に『意味』はあるのか」と悩む厭世的な哲学教授。
この厭世ぶり、アレン映画ではおなじみのキャラクターです。
その彼があるとき、世直しのための「正義の殺人」を思いつき、その計画に熱中する。
でもそこに『罪と罰』のラスコリニコフのような重苦しい葛藤は微塵もありません。
逆に、犯罪遂行に生きがいを見いだし、表情も明るく輝き、女子学生にもててしまったりします。そしてあっさりと手に染める殺人行為。
さてこの「完全犯罪」の行方は・・・・
それは映画を観てのお楽しみ。

ウディ・アレンがこの映画で描きたかったことは何なのか。
どうも、「殺人」という犯罪の顛末そのものではなかったような気がします。
ラストのラスト、ある「取るに足らないモノ」が主人公の運命を反転させてしまう、その「瞬間の皮肉」にこそメッセージが凝縮されているのでは。あとのことはすべて長い「前振り」に過ぎなかったのでは。どうもそんな気配を感じます。

では、それはどんな「メッセージ」なんでしょう。
「人生の意味」を問い続け、「生きがい」を求めてあくせくして、「最後の瞬間」に直面していることにも気づかずに、ただあっさりとこの世からフェイドアウトする。良くも悪くも、人間なんて所詮みんなそんなふうにして人生の幕を閉じていく・・・重たいメッセージなのに、そうとは感じさせないところに彼の「芸」があります。

ウディ・アレンも御年ついに80才。
いよいよ身の始末のつけ方が気になってきているのでしょうか。
日本には、「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」という歌がありますね。ひょっとしたら彼にも気に入ってもらえるかもしれません。

それでは。
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No title

「ウディアレンの思い出」
今から30年前、新婚旅行で訪れたNYで、彼のクラリネットLIVEに行きました。小さなライブハウス。そこの入場待ちの行列で味わった当時の差別の話を今度するね。
自分はイエローなんだ!って思い知らされた。

Re: No title

ウディ・アレンはクラリネット演奏者でもあったんでしたねー。
彼自身は日本文化に敬意を払ってくれているという気がするんだけど、
現地に行くといろんな人がいるから、いろいろあるんでしょうか。
では、次回、そのときの出来事、問わず語りに聞かせてください。
よみがえる怒りでぷるぷるしないようにv-222
プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

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