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アオサギの秘かな決意

大エルミタージュ展(六本木・森アーツセンターギャラリー)に行ってみました。クラーナハやティツィアーノなど、いちど通り過ぎたあとに後ろ髪をひかれ、ステップバックしてまた眺め直したいような作品がずらりと並ぶ、見応えじゅうぶんの展示でした。
そのうちのひとつが、たとえばこんな作品です。

鳥のコンサート

フランドルの画家スネイデルスが描いた動物画で、タイトルは「鳥のコンサート」。
開かれた楽譜を前にして指揮をとるフクロウの周りに、いろいろな鳥たちが集まっています。
みんな仲良く声を合わせ、青空を天まで届けとばかりに合唱をしているのでしょうか。
鳥には鳥の「連帯」があるのだ、ということを思わないではいられません。

なぜか、ちゃっかりコウモリがまぎれたりしています。
猛禽類代表の鷲に、「おまえ、鳥と違うだろう」と「出て行けコール」をされているみたいでかわいそうです。

同じく、そのコウモリに因果を含めて立ち退かせようとしているのは、どうも「青鷺(アオサギ)」のようです。
このアオサギ、ほかの鳥たちに比べて栄養状態がよくないように見えます。
そのせいでギスギスしているのでしょうか。
そうではなく、たぶん、もともと融通が利かない性格なのでは。コウモリは哺乳類。仲間と認めるわけにはいかない。
原則を貫けばそういうことになります。原則は大切、でも原則に厳しすぎると、ときに敬遠されたりもしますね。ひとつ間違えば、みんなに嫌われてしまいます。

そういえば、枕草子でも、「鷺は、いと見目も見苦し。眼居(まなこゐ)なども、うたてよろずになつかしからねど」(第38段)、要するに「見苦しく、目つきなども気味が悪く嫌な感じで好きになれない」、と、さんざんな言われようでした。
見た目で損をするタイプの鳥なのかな、と思います。

これは、つい先日出会った、川辺にたたずむアオサギです。

IMG_0414.jpg

動物画の中のアオサギに比べて、栄養状態に問題はなさそうだけど、なんだかとても険しい目つきをしています。
場所は、広島の平和記念公園の脇を流れる元安川。視線の先にあるのは原爆ドーム。

IMG_0415.jpg

このアオサギの目つきには、見た目でどう思われようが揺るがない決意がみなぎっています。
原則には例外などない、と語っています。
「決意」ということばをかたちにすれば、こういう険しい目つきになるんだろうなあと思います。

じぶんにもこういう目つきをした瞬間というものがあったのだろうか。
考え込んでしまいますね。
そもそも、なにかを「決意」したことがあったのかどうかも危ういものです。
「決意」すべきときにはきっぱりと「決意」しなければいけない。そう決意しようと思います。
いま、ぼくの目つきは、かなり険しくなっているはずです。

それでは。


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プロフィール

JIRO

Author:JIRO
東京下町で開業する司法書士です。
司法書士とはなにをする人か?
・・・一言では説明が難しいです。
といって二言三言あれば説明できるわけではなし。

このブログでは、日頃の出来事や読んだ本、観た映画などのことを書きつらねてみたいと思います。
あ、お仕事のこともすこし触れていきます。

(ホームページ http://www.noguchi-office.jp/)

相続なら江東区の司法書士 みどりの杜司法書士事務所(会社設立)

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